2021/06/14 10:59
その昔、まだロックしか聴いていなかった時期があった。
みんな人それぞれ好きなジャンルがあり、自分が置かれた環境や仕事や友人関係などなどによって少しずつ音楽の「幅」というものは広がってゆく。
もちろん自己啓発的にDigginして知るものもある。
そんな時代に、そう。その時はHIPHOP DJなるものが一体全体何なのか分からなかった。酷い言い方をすれば、サンプリングなるものも、人の曲を使って何してんだよ!くらいに思っていた笑。今思えば、そんな自分が恥ずかしいかぎりです。。
そんな時、HIPHOPやSOUL MUSICを一から色々教えてくれた先輩がいた。仕事柄、自分でも分からないなりにチャレンジはしていたが、成り立ちや、アーティスト同士の関わり方、クルー、東と西、はたまた北や南。ギャング。黒人差別。色々教わった。
根底から深い。音楽だけでなくそういう部分にもどんどん惹かれていって今やHIPHOPがとにかく好きだ。
で、話は戻ってDJである。たくさんのHIPHOPを聴くうちに、段々とDJそしてプロデュースというものがいかに重要かが分かった。それぞれの持ち味があり、技があり。一聴して誰なのかが分かるとさらに楽しくなる。MCとDJの関係性でもまた音が変わってくる。とにかくドップリはまってしまった訳です。
DJ。膨大な数のDJがいますが、DJ Premier程惹きつけられたDJはいません。もちろん好き嫌いは誰にもある事なので、私個人の感想です。あしからず。
サンプリングの元ネタをもっともっと細かく切り刻み再構築する技法「チョップ(Chop)」を開発した人物。と言っていいと思います。有り得ない程の音ネタ。というより細かな「音」自体をワンループさせたりするメロディーにほんとビビりました。もはや良い意味で狂人の域!笑
そんなプレミア・ワークスの中でも特に好きなのはNASの3rdに収録の名曲
"Nas Is Like"
サンプリングネタはDon Roberton"Why"とJohnV.Rydgren&Bob R. Way"What Child Is This"。
しかも、この2つのほんの少しのスキット(インタールード)や音を組み合わせて作っているのだから、ほんと凡人には考えつかない恐ろしさ!凄過ぎる。。。この曲からあんなかっこいい曲になるんだから不思議。。
個人的オススメです。皆さんも是非聴いてみてくださいませ。
と言う事で、HIPHOPの、それもDJ達の凄さを感じながら、聴きながら、今日もせっせと品出しに励みたいと思います!
また次回。ありがとうございました。
KNOW YOUR RIGHTS RECORDS 店主 K