2021/07/03 11:05


2002年、私は世に言う転勤なるものにより北陸に住んでいました。仕事に追われながらも未開の地を楽しんでもいました。何せなかなかの量の雪が降る光景を体感したことなどなかったですしね。


そんな中、土地柄やその時の人との関係性も相まってか、自分の中に音楽的変化が生まれました。3コード、3分間に全てをかけた(敢えてこう言う表現にします)パンク・ロックから、なんと真逆なプログレへ。。深い深い沼地へ。


雲天の空から、一筋の光線が鈍色に落ちるようにプログレッシヴ・ロックにどっぷりはまっていきました。


しかし、UKものからではなく、いきなりユーロ・プログレからのめり込んだからまたタチが悪い(笑)。


レ・オルメ、イル・バレット・ディ・ブロンゾ、オザンナ、アモン・デュール、アレア、マグマetc...


なんの話?笑、と思うような名前の羅列!!ヨーロッパは広い!


中でも頻繁に聴いていたのが、最高のジャズ・ロックを聴かせるイタリアのバンド、「アルティ・エ・メスティエリ」!フリオ・キリコの超絶ドラムが素晴らしいのなんの!!


当店にCDも置いてますので、気になる方は是非お試し下さいませ!いるかな、そんな素敵な人(笑)。



それから約3年ほど、世界各国のプレグレを聴き漁り、書物も読み漁り、結局自分の中での最高の1枚に辿り着いたのは、誰もが名盤中の名盤と言い、プログレの教科書と言っても過言ではないこの1枚



KING CRIMSON/IN THE COURT OF CRIMSON KING(クリムゾン・キングの宮殿)



クリムゾンについての説明は、書き出したら恐ろしいくらいの長さになってしまいますので、やめておきます!


とにかく、メンバー個人の技量は元より、アンサンブル、音楽美、幻想性、哀しみ、そして何よりも独創性が、圧倒的に奇跡的なバランスで組み合わさった名作でしょう。


私が思うに、ここから現在まで、クリムゾンの頭脳と呼ばれているロバート・フリップのギターは勿論素晴らしいが、このアルバムに関しては、この後すぐに脱退してしまうイアン・マクドナルドの音楽的才能とピーター・シンフィールドの狂気にも似た詩の世界が中心をなしていたからこそ素晴らしいのではないでしょうか。


是非、聴いてほしい作品です。損はさせません。本当に。


因みに、これだけ書いておいてなんなのですが、このレコードは昨日売れてしまいました。。。申し訳ありません!


また入荷させますので、その時は是非お早めに!


その他にも、ここでは書ききれない程の熱量のプログレ作品は多数店頭にございますので、お気軽にお問い合わせ下さい。



それでは最後に、私が長年言い続けている言葉を記して、今回のブログを終わりたいと思います。



「プログレは難解なのではない、多様なのだ」



ありがとうございました。また次回!


KNOW YOUR RIGHTS RECORDS 店主 K